
トライデント
第6章 ハーデス覚醒
ハーデスは無言で森を歩く。
ペルセポネー「あっ、待ってよー。」
ペルセポネーも慌ててついていく。
森の湖にまた新しいカップルがいた。
ハーデス「……。」
ハーデスはカップルをみて、機嫌を取り戻した。
ペルセポネー「ねえ、あれってキスだよね?」
ハーデス「そうだな。」
ペルセポネー「ねえ、ハーデス、キスしようよ。」
ハーデスは首を横にふった。
ペルセポネー「したくなったもん!ハーデスはしたくないの!?」
ハーデスはあきれて答える。
ハーデス「うん、したくない。ただ、人間を見ていたら心が和むよな。」
ハーデスは人間が好きだった。
何も力がないのに着実に発展できる能力を持つ。
神からすればじれったいくらいに遅いが、ハーデスはそれに趣を感じていた。
ペルセポネー「ハーデスぅ、んーー。」
ハーデス「んっ!むっ。」
ペルセポネーはハーデスに無理矢理キスをした。
