
トライデント
第4章 輝ける瞳
神殿各地では修理が行われていた。
アリシアも、植物の再生を頑張っていた。
アリシア「レヴォン、あんた本当にいいの?」
アリシアが心配そうに聞いた。
レヴォン「かまわない。自分の国がめちゃくちゃにされる方が嫌だ!」
レヴォンは悲しそうだった。
レヴォン「ゲオルグのことは……。」
アリシア「うん…。」
2人とも暗い雰囲気だった。
レヴォン「恐らくアイツの事だから、かなり優秀な兵士になっているハズだ。場合によっては討たなければならないかもしれない。」
アリシアは顔を上げて答えた。
アリシア「う、うん!!全力で戦わないとね!」
思ったより元気な反応だ。
アリシア「そんかし、」
レヴォン「な、なんだよ?」
アリシア「もしアンタが負けたら私はゲオルグ側についてやるからね!」
笑顔で答えた。
「そ、そんなあ、俺らを裏切るんですか!?アリシアさまあ!」
「あんまりだあー!」
また新たな奴隷が誕生していたらしい。
アリシア「当たり前でしょ!?それが戦争のルールなのよ?まあゲオルグにも勝ってほしいけど。」
レヴォン「ふん、俺は絶対に負けない!」
レヴォンはたとえゲオルグが相手でも戦うと誓った。
アリシア「でもマジで頑張らないとアイツには勝てないかもねーレヴォン。」
細目でレヴォンを刺激するアリシア。
「そんなにお強い方なんですか?アリシア様。」
奴隷のひとりが聞いた。
アリシア「当たり前じゃない!私が見込んだ男だもんゲオルグは!」
笑顔でアリシアは答える。
レヴォン「悪いな、アリシア。必ず正々堂々と戦ってみせる。」
アリシア「そんときは、悔いの残らないようにね。」
レヴォンは再び歩き出した。
