
トライデント
第4章 輝ける瞳
歩きついた先に、アリシアがいた。
アリシア「リディア、無事だったのね。」
リディアは、怪我しながら祈るアリシアにさっと身を寄せた。
リディア「アリシア様!私は、私はもう希望が持てません!」
リディアはアリシアに泣きついた。
アリシア「泣かないで、どんな時も希望は捨ててはダメよ。ほら、また花が咲き始めているでしょ?」
アリシアの周りの荒れ果てた土に再び花が芽生え始めている。
リディア「レヴォン様は、もう立ち直れないかもしれない。」
アリシアはそっとリディアを両手で包み、なぐさめた。
アリシア「アイツなら大丈夫。立ち直り早そうだもの。」
アリシアの奴隷達はみんな死んでしまったというのにアリシアはあの花のように何度も立ち上がっていた。
リディアは決意し、再び太陽の間に登っていく。
