
ドキドキえっち!
第4章 神様がくれた1ヶ月
「ここ、どのあたりだろうね」
寒そうに俺の腕にひっつきながらみゆきが言う。もうすっかり見慣れた土地とは離れてしまっていた。
「あっ潤ちゃん、あれ」
ふとみゆきが指差す先をみると、木に囲まれた赤い鳥居がぽつんと見えた。
「神社かなぁ?こんなところに…」
-神社。
ハッとしてみゆきの手をひき鳥居の方向に歩き出す。
「ちょ…ちょっと潤ちゃん?」
やっぱりそうだ。たくさんの木に囲まれるようにして立っている神社は、まぎれもない、あの日俺が迷い込んだ神社だった。
