
ドキドキえっち!
第4章 神様がくれた1ヶ月
赤く染まっている夕焼けをみながら手をつないで歩く。
「あ!みてみてっ
似顔絵かいてもらおうよ」
通りの端のほうに簡素な机と椅子があり、スケッチブックをもったおじいさんが筆をはしらせていた。
ちょうどおじいさんの前には俺たちくらいのカップルが座っていた。
「私たちも描いてもらおう、ねっ潤ちゃん!」
まだ日が暮れるまで時間がありそうだし。
そう思い、先ほどのカップルと入れ替わるようにして椅子に座る。
「お願いしまあす」
さっさとお金をはらったらしいみゆきの隣にドサッと腰をおろした。
