
同居人
第5章 それぞれの相手
「だってもう5時過ぎてたから」
「え、本当だ!!ごめん、ありがとー」
「…で俺と話したいとか言ってた相澤さんは?」
「あれ、いないね?私、呼んでくる」
「なーちゃんが行くんだったら俺も行く」
「いいよ、優は待ってて」
「だってなーちゃんと離れたくない」
「ちょっと!!ここ会社なんだからあんまり変なこと言わないでよ、…聞こえちゃう」
「聞かれちゃまずいの?」
「恥ずかしいでしょ!!」
その間に相澤さんが
私たちに気付いて
こっちに向かってきた。
「あ、こんにちは~すいません、お呼びたてして~」
「良いですけど、何ですか?俺に用事って?」
「あの、日曜日って大丈夫ですか~?」
「はい」
