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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




一向に通ろうとしないのを不思議に思って振り返った。



「え」



間近に藍川湊人がいた。



普段の不機嫌そうな顔ではなく非常に驚いた様子で。



ビックリして後ろに飛び退く。



「ちょっ何、どうしたの?」



その顔のまま私の方にまた近づいてくる。



様子がいつもと全く違う。



慌てて後ずさりするがすぐに壁にぶつかった。



それでもまだ藍川は歩みを止めない。


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