テキストサイズ

恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




「っんな訳ないだろ!…てかなに、空気の透明度って」


慌ててさっきの意味深な発言について尋ねる。


「さあ」


「さあって!なにそれ」


「だって受け売りだもん。湊人の」


「ミナトって…藍川湊人?」


助けてくれた時に掴まれた腕の感触を思い出す。


「それ以外にいないだろ。なんかの時に言ってたの思い出した」


「ふーん…」


透明度、か。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ