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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




こいつはどこまで人をバカにしたら気が済むんだ。



暫くしてようやく笑いが落ち着いてきた。



私は座り込んで彼と目線を同じにした。



「あーなんか久しぶりに笑ったなあ」



「久々ってあんたいつもヘラヘラしてんじゃん。ねえ何が可笑しかったのさ?」



じっと見つめていると再び笑い出した。



…ねえ今人の顔見て笑わなかった?



レディーに対してすっごい失礼だと思うんだけど。



「…っくっく…はぁ。俺、さっき人生で初めてコクったんだけどなあ」



「え、奈津美ちゃんに?」




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