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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり





中村翔がわき腹を押さえながら床に座り込む。



自然に私が見下ろし、彼が見上げる形となった。



明るい色の前髪越しに目があう。



その表情から私は何も悟れなかった。





「俺と付き合わねえ?」



「は?」



今なんつった?



「俺の女にならねえ?」



なんかもう、こいつわかんない。


「…あんた今この状況で私が良いって言うとでも思ってんの?」





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