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もしも、君を愛せたならば

第31章 俺の失敗

亜矢は真っ黒なダウンを着込んで
家の前に立っていた。


「・・・風邪ひくだろ?

 中で待ってりゃいーのに・・・」



俺はそう言って
亜矢の頬に手を伸ばした。


すると、亜矢はそれを嫌がった。





俺は一瞬動揺した。




「んだよ・・・・なんで?」




亜矢は何も言わないまま
首を横に振った。


俺は意味が分からず
近くの公園まで歩いて
亜矢とベンチに座った。


無言の亜矢と俺の間には
人一人分位、間があいている。

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