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もしも、君を愛せたならば

第27章 今さら

〝・・・ヘンな事
 ・・・しないでね?〟


俺に脱がされて
亜矢はまた真っ赤になる。

俺は何も答えないまま
全部脱がせた。


〝なんで恥ずかしーの?〟


洗面台の大きな鏡に
亜矢の上半身が移る。


それに気付いた亜矢は
一目散に浴室に隠れた。


〝入るけどー?〟


〝・・・入ればッ!!変態!!〟



亜矢は、湯船の中で
口まで沈んで隠れてた。


俺は、照れる亜矢と対照的に
堂々と湯船に入った。


〝なぁ亜矢ー?〟

〝な・・なに?〟

〝俺ら、付き合って何年?〟

〝え、えーとぉ・・・
 4年・・・くらいだけど?〟

〝だよなー。
 そろそろ、その恥ずかしがんの
 やめてくんない?〟

〝・・・〟


いつもなら言い返すのに
亜矢は申し訳ない表情になった。


〝・・・ゴメンね〟


おいおい、
なんだよその、不意打ちは。

ああ・・・もうヤバイ。

可愛い。


俺は亜矢を抱きしめる。

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