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もしも、君を愛せたならば

第23章 アイツら

俺は、記憶に新しい
制服姿の高校生だった
自分を思い出した。



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和也の
高校生の時のエピソードです。

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〝ねぇ和也!
 今日ヒマ?〟

同じクラスの結衣が
授業が終わると同時に声をかけてくる。

〝えー?今日?
 
 なんで?〟




〝もー、
 なんでじゃないの!
 ヒマかどーか聞いてんのッ!〟



〝どっちでもいーだろ~〟

〝じゃー決まり~!!
 カラオケ行こーよぉ!!〟


んで勝手に決めんだよ。


面倒とは思いつつも
強引に結衣に誘われて
駅前のカラオケに向かう。

カラオケったって?
結衣が誘うときは決まって
歌が目的じゃなかった。

それは俺もわかってて
付き合う。

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