テキストサイズ

もしも、君を愛せたならば

第14章 亜矢の恋

〝あのなぁ、お前、
 
 そーやってカンタンに
 好きとか言うのはやめろな〟


なだめるように言われた。
全く相手にされない。

私は言い返した。


〝やだ!なんで?
 カンタンじゃないもん!!!〟


〝いや、
 そーゆー意味じゃねーよ。
 
 誰にでもそーやって
 気ー持たすのは、
 あぶねーんだぞ、って
 言ってんの!!!
 
 まだわかんねぇの???〟


〝やだ!!なんで!??
 
 ・・・好きとか言ったの
 先輩が初めてだし!!!
 
 意味わかんないッ!!!!!〟


さらに私は反論する。


〝だ、だいたい・・・
 先輩だって、
 
 ・・・色んな女子に手ぇ出すって
 超有名じゃんっ!!!
 なのにアタシに説教すんの?!!〟


〝はぁ?
 んだそれ!!
 知らねーよ、んな噂!!
 真に受けてんじゃねーよ!!〟


先輩は、ムキになった。


〝じゃーなんで??
 
 好きなのにダメなの???!!〟


〝いや、だから・・・
 そーじゃなくて、俺は・・・〟


私と先輩は、
訳の分からない言い合いになる。


〝・・・お前、何なんだよ。
 んとに、変なやつ〟


〝は?
 先輩のが変だし〟


〝・・・クソ生意気〟


〝先輩こそ分からず屋!!!〟


すると、
先輩は黙る。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ