テキストサイズ

もしも、君を愛せたならば

第1章 変わらない朝

“次は終点OO-、終点OOです”

“OO線へお乗換えのお客様は。。。”



もう少し揺られていたい、
というところでいつも
終点がやってくる。

OL、学生、サラリーマン、
皆次々に立ち上がり、
列車の扉が開くのを待つ。



“開くドアにご注意ください”



促されるように
ヒールにかかとを入れなおし
ため息交じりに立ち上がる。

皆がどっと降りた後、
少し遅れて私は降りる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ