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大渕芹奈

第6章 二度目の地獄


「なんだよこれ。消せ。書いたやつ誰だ?」


悠哉だった。


怒ってる。拳は震えて、顔は真っ赤だ。


〔はあ?事実なんだから、別に書いたままだっていいんじゃない?〕

藍嘉が言った。

藍嘉の腰巾着たちも大袈裟に笑ってる。


{えっ…なにどうしたっ!?}


いつの間にか教室に入ってきた菫が言う。

菫はすぐ文字をけしてくれた。

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