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掌の浜辺

第1章 春 - story -

25 .続け-5-

 「何で謝るの?」
 「いや、何か悪い気がして…」
 「全然」
 「そう」
 「うん」
 「皿と来たから食器」
 「もろい」
 「壊れやすい?」
 「う-ん…割れ物注意ってだめかな?」
 「宅配便とかの?いいんじゃない?」
 「いいんだ」
 「だって自分が思いついたのを言っていけばいいんでしょ?」
 「だね」
 「あ、で、何ですか?」
 「何がですか?」
 「あの、連想ゲ-ムの言葉」
 「あ。宅配便です」
 「ありがとうです。宅配便…トラック」
 「それで運んでるイメ-ジ?」
 「そう」
 「運んでる…貨物列車」
 「貨物列車は長い」
 「授業も長い」
 「90分長いよねぇ」
 「ほんと。疲れるし」
 「90分は時間」
 「時間を知りたいときは時計を見る」
 「時計は手首にする」
 「ブレスレットもするよね」
 「あ-忘れてた」
 「ブレスレットってアクセサリ-だよね?」
 「じゃないの?」
 「じゃ、アクセサリ-、はい」
 「指輪」
 「即答だ」
 「指輪…銀色」
 銀メダルとかオリンピックとか。銀を英語にしてシルバ-から連想するもの。シルバ-シ-ト。色々あるのに、ど忘れして言葉が出てこない。あ-。このモヤモヤどうにかしたい。
 「ん-…」
 「さびる!にする」
 「酸化~」
 「え?さびるって酸化っていうの?」
 「そうだけど?」
 「化学でやった、あの酸化っていうのと同じ?」
 「うん」
 「あ-、ようやくわかった、そのこと」
 「あ、そう?」
 「うん、ありがとね」
 「いや」
 そして最後の回答

 【化学変化】

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