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君と僕。

第12章 弟








-----神崎美音-----






私は、イライラした面持ちで、家に向かった。











母が、仕事で遠出してからもう1ヵ月ほどはたっている








「ただいま」





家の扉を開けると、美味しそうな良い匂いが鼻を擽る






「おかえり、随分遅っかたな」





弟の出迎え。





「今日は、ちょっと色々あったんだよ。遅くなってごめん」



「飯は出来てるから冷めちまう前にさっさと喰おぅぜ」



「うん!」





私は靴を脱ぎ捨ててリビングのテーブルに向かった




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