
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
次の日、河野くんからの誘いで映画に行くことになった。
デートらしいデートになると妙に恥ずかしくて、前日の夜から着て行く服をコーディネートした状態で部屋に掛けとく。
河野くんには可愛いと思われたい。
それは素直な気持ちー・・・
「ごめん、待った?」
「ううん。私も今来たとこ。」
待ち合わせの駅前で改札口から駆け寄って来た河野くん。
秋めいてきた河野くんの私服は、いつにも増して大人っぽさを強調させる。
「どうしたの?」
「あ、ううん!
なんか、かっこいいなぁって。」
「え?なに急に(笑)」
思わず見とれてしまった。
背も高いし、顔もかっこいい。
こんな私を彼女だと言ってくれる河野くんに不満なんてなかった。
私だって河野くんと恋人らしいことしたいー・・・
キスもエッチも受け入れたいー・・・
「よし、行こ。
チケット買いに並ばなきゃ。」
ぎゅっと握られた右手をチラッと見る。
河野くんが嫌いなわけじゃない。
むしろ大好きなのにー・・・
受け入れようとすると恐怖心が先立っちゃうの。
