
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「どっか行くんじゃなかったの?
別に送ってくれなくて平気だから!」
「走りに行くついで。
そういや、玲奈って昔に比べて口答えするようになったな。」
「は?」
「それは、あれか?
海外に住んでた影響?」
「あのねぇ!!「日本人の女は、おしとやかに、したたかに、だぞ。日本の心を忘れるな。」
頭をポンポンッとされて、怒りを鎮めようと玲奈な大きな溜め息をつく。
「優、あんた勘違いしてない?」
「なにを?」
「ちょっとかっこよくなったからって調子に乗らないで!」
「・・・?」
キョトンとした優のお腹を一発殴ろうとすると、軽々と阻止された。
それでも言葉を続ける。
「昔の優だったら良かったのに。
変わりすぎてムカつく。」
玲奈は捨て台詞を残してマンションへと入っていった。
