
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
トイレから出ると、近くの窓から部活の練習風景が見えた。
ちょっとした興味で窓から顔を覗かせる。
いいなぁ・・・
共学だと部活も結構活動的でうらやましい。
『ねぇ、なに見てんの?』
「・・・?」
後ろを振り向くと三人組の男が立っていた。
『君、可愛いね。』
『なに学部?』
「あ、いや、私・・・」
『教育?保育?家政?』
「いや、違います・・・」
『もしかして他大?」
反応に困って、ただ無言で頷いた。
『まじか!彼氏待ち?』
「違います・・・!
友達が法学部にいて・・・」
『友達?なら友達の講義が終わるまで遊ぼ?
俺らが相手してあげるよ!』
「いやっ、あの・・・!!!」
半ば強引に肩を組まれて足がもつれそうになる。
ちょっ、どこに行くの!?
三人組に無理矢理歩かされて数m進んだ時、
「玲奈?」
聞き覚えのある声に足が止まった。
