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雪月花

第1章 冬のある日


そんなことをして過ごしていた時だった。


「あっ!小百合ちゃん!」


窓の外を見れば、あちらもどこかに寄っていたのだろう、間瀬とさっきの女子が歩いていた。


「お前、間瀬好きだな」

「いや、だって可愛いじゃん!」

「それは否定しないけど、中学のあいつ見ててそれを言える奴はなかなかいねーよ」


普段は可愛らしいが、一度スイッチが入ると性格が一変。

厳しいを通り越して鬼になる。

それが間瀬である。


「ていうか、小百合ちゃんの隣にいるのって東城さん?」

「東城?誰それ?」

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