
えっちな妄想は生きる糧。
第2章 カレ×カノ@彼氏の部屋で
「こんな時間に一人暮らしの男の家に来るの…どういうことかわかってるの…?」
耳にかかる吐息。
たったそれだけなのに、背筋がゾクゾクして下半身が捩れる。
その声に小さく頷いて答える。
「じゃ…俺シャワー入ってくるね」
そう言って雄大くんの背中は一度も振り向かずにシャワールームへと消えていった。
その姿をぽうっと見届ける。
「あたし…今日雄大くんに抱かれるんだ…」
思わず呟いていたらしく、なんだか恥ずかしくなって一人で慌てる。
抱かれるなんて…あたしにはまだ言葉の響きが生々しすぎて、これから自分が雄大くんとそんなことをするなんて考えられない。
気持ちを落ち着かせるために広い部屋を見渡す。
「ホントに大きな家…」
こんなところで雄大くんは一人で住んでるなんて。
それだけいっぱい働いて、人より努力して、お給料貰ってるんだよね。
でも、お父さんの力だけじゃなくて雄大くんがそうやって頑張ってるの、あたしちゃんと知ってるよ。
