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あなたが幸せなら、それでいい。

第2章 初めて



名前を調べようと思った。


だけど、部活の先輩に聞くとか
ましてや、本人に聞くなんて
勇気のないあたしにはできなかった。


そして、翔を遠くで見るだけの日々が
むなしくも 通り過ぎていった。




気づけば3月。


名前がわかったのは、
卒業式の日だった。


卒業証書をもらうときに
初めて翔の名前を知ったんだ。


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