
二度目の初恋
第1章 カレシ
話がずれたことに気付き、軌道修正する。
「ううん。4組の池田陽翔(いけだはると)。同じテニス部なんだ」
いけだはると…。
「…だれ?あたし知らないんだけど。カッコいいの?」
「ん~。カッコいいと言うか、可愛いかな?」
紘夏のまさかの言葉に驚く。
「可愛いの!?」
「うんっ!ちょー可愛い!!」
うん。
まあ、紘夏って可愛い男子とか好きそうだよね。
「へぇ…。どっちから告ったの?」
そう聞くと、紘夏は少し困ったような顔をした。
「どっちからとかじゃなく、何か周りの人が…?」
「……は?どういう意味!?」
回りの人が……っておかしくない!?
