あたしは誰のもの?
第22章 おまけ(END2)
「あ?お前さ、冷華ちゃんは哉夜を選んだ。
その頭ん中で考えてることやめろや」
『なんのことです?』
「千草、お前冷華ちゃんと哉夜を
引き裂こうとしてねーか?」
は?
琉星の嫌な考えよりも、もっと...最悪なことだった。
『....まさか。
哉夜と冷華は"仲間"ですよ?』
口調こそはバカにしたような、明るい声だったが
その奥には冷たい暗い感情を隠すようなものだった。
「雄汰さん...もうやめてくれ..」
琉星は顔を俯きながら小さく呟くように言葉を発した。
その琉星の姿に雄汰はため息をつくと
「まあ、千草のことは接点なかったとはいえ
ガキんときから見てるし、な。信じてやるよ」
『なんでそんな上から目線なんですか。
ものすっごくムカつくんですけど』
「黙れくそガキ。冷華ちゃんと哉夜に祝福の一言でも言ってやれよ。冷華ちゃんは寂しそうだったぞ」
『.....ゆわれなくても』
ブツっと切れる音がし無機質な音が響く。
雄汰は少し手に力を入れる。
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