
あたしは誰のもの?
第22章 おまけ(END2)
「んなことねーだろ..」
「そうだといいけど」
2人の周りの空気が少し暗く重たくなる。
あーー、くそ!
振られたばっかだっつーのによッ
琉星は携帯を取り出すと千草に掛ける。
プルルルという音が鳴る。
『なに?』
「...お前、今何してんの?」
『なにって..ごはん?』
「はあ!?」
持っていた携帯が手からなくなる。
「もしもーし、千草?久しぶり」
雄汰に奪われたのだ。
『..なんですか?』
声のトーンが少し低くなる千草。
「千草、お前何考えてんの?」
雄汰も同様声のトーンが低くなる。
『....何も考えてないですよ~?』
「それならいいけどさ。冷華ちゃんがやっと幸せになるんだ。好きだったんなら支えるよな?」
『その言葉、雄汰さんだけに言われたくないんですけど?』
ピリッとまるで電撃でも走ったように一気に雄汰の顔つきが強ばる。
