
あたしは誰のもの?
第15章 拒絶
―図書室
「久しぶりの学校はいいねー」
授業が終わり、僕らは図書室に来た
次の授業からはサボるつもり
「・・少し痩せた?」
「なに急に・・・わかんない、測ってない」
いや絶対痩せた
「・・・・冷華」
ギュッ
千草は冷華を抱きしめた
「千草・・?」
「大丈夫だった・・?僕らがいない間一人で・・・」
「・・・ッ大丈夫じゃなかった」
ポソリと小さな声で言った
「・・寂しくて寂しくてしょうがなかった・・・みんながいないと・・・」
僕はこんなときにも考えてしまう
もしこの言葉が僕だけに向けられてたら・・・
そう思ってしまう
