
あたしは誰のもの?
第13章 裏切りと幸せ
「でもね、徐々に気付いたのよ?冷華はうちを信用してくれてる、わかってくれてる・・・でもうちは冷華を信用しようとしてない、冷華を見てないって・・・」
悲しそうに言った
そしてだからね、と言葉を続けた
「だからね、冷華を信用しようって・・・思ったの。そしたら胸がスーッて楽になったの」
「・・・・・今は・・・どう、なの?」
こう聞くのは少し怖かった
今まで知らなかった千紗の心の中
千紗はあたしをずっと信用してくれていて、それで仲良くなったと思った
「・・・信用してる・・・あの3人と同じ・・・冷華はうちにとってかけがえのないひとよ」
千紗は冷華を抱きしめた
千紗の温もりが冷華に伝わった・・・
よかった・・・
冷華の目に涙が溜まる
