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天才剣士は一くんに夢中

第4章 絶望と驚喜

★★★★★★★★★★★



「嘘をつかなくてもいい。‥土方。次は俺のここにキスをしろ。」


「‥‥‥。」



そう言って風間は右手の人差し指をそっと自分の唇に当てた。


コイツでもこんな可愛げのある仕草をするんだと、俺はそちらのほうに気をとられた。


「おい。聞いているのか。」


「‥あァ?聞いてんだろーが。わーってるよ、俺のキスに身悶えるんじゃねぇぞ?」




‥って。

俺もいったい何言ってんだ。

最初風間に犯されるかもしんねぇと思って逆に押し倒して。

そっからなぜかコイツのペースに乗せられて‥。



いつのまにか俺も満更でもねぇみたいになってんじゃねーか。



「早くしろ。いつまで待たせるつもりだ。」


「うるせぇよ。‥ったく、どんだけしてぇんだよ。」



もちろん冗談のつもりで言ってみた。

だが風間は俺が想像していた反応とは全く別の反応を見せた。



「そのようだな。」

「あ?」


「俺はお前と早くキスがしたくて仕方ないらしい。だから焦らすな。じゃないとこの後の貴様の身の保証はない。」



★★★★★★★★★★★

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