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天才剣士は一くんに夢中

第4章 絶望と驚喜

★★★★★★★★★★★



「風間‥‥千景‥!!?」



俺は一瞬目を疑った。

真っ暗闇の室の中で確かに俺の目に映る黒い影。


それはまぎれもなく『風間千景』だった。



「何しに来やがった‥テメェ。」


「別に用などない。言うならば雪村千鶴といったところか。」


「あいつには手ぇ出すなっつってんだろーが。これ以上近づくようなら容赦はしねぇ。」


「ほう‥ならば土方。貴様が俺の相手をしてくれるか?」


「あァ‥?」



相手?
これからやり合うってのか‥?


「貴様のここは随分と収まりが悪いらしい‥よほど欲に飢えていると見受けよう。」


「なっ‥っ」


クソが‥
こんな時に‥ッ



最近溜まってたからな‥
よりにもよってコイツにこんなとこ見られちまうなんて‥ッ!


「愚かな人間よ。俺が相手をしてやってもいい。」


「はァ‥?全くもって意味がわからねぇんだが。」


「頭の悪いゲスが。雪村千鶴には近づかん。その変わり貴様が俺の相手をしろと言っているんだ。」


★★★★★★★★★★★

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