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｢ﾋﾞｮﾝｺ!｣｢うん､いくｹﾞﾛ!!｣
｢ｷﾞｶﾞﾛﾛ･ﾆｭﾙﾙｸ!!｣｢ｹﾞﾛﾛﾛﾛ!!!｣
ﾋﾞｮﾝｺが呪文で手をﾍﾞﾓﾙﾄの前まで伸ばす｡
｢そんな術､二度もくらうかよ!｣
｢いくｹﾞﾛ､ﾊﾟﾃｨ!ｱﾙ!｣｢よし､ﾋﾞｮﾝｺ｣ﾋﾞｮﾝｺが手を広げて､中からﾊﾟﾃｨとｱﾙが飛び出してくる｡
｢なに!?手の中から!?｣
ﾊﾟﾃｨとｱﾙは手を構え､
｢ｽｵｳ･ｷﾞｱｸﾙ!!｣｢ﾗｵｳ･ﾃﾞｨﾊﾞｳﾚﾝ!!｣ 2つの術を食らい､後ろに飛ばされたﾍﾞﾓﾙﾄ｡
｢ﾘｺﾞﾝ･ｾﾞﾓﾙｸ!!｣
爪のﾇﾝﾁｬｸがﾊﾟﾃｨとｱﾙを弾き飛ばす｡
｢ｷｬｧｧｱ!!｣｢ぐっ…｣
｢ﾊﾟﾃｨ!!!｣｢ｱﾙ!!｣
ｳﾙﾙとｷﾗが駆け寄る｡
｢大丈夫よ…｣｢それより攻撃だ､ﾍﾞﾓﾙﾄを月の石から遠ざけるんだ!!｣｢ﾍﾞﾓﾙﾄは倒せそうにないけど､月の石だけは…人の心を操ってる月の石だけは壊さなきゃ…じゃなきゃ私…｣
ﾊﾟﾃｨは立ち上がり､ﾍﾞﾓﾙﾄに向かって走り出す｡
｢(バカ､私の…私の…)わぁぁあ!!｣
｢ｱｸﾙｶﾞ!!｣
ｳﾙﾙにｳﾞｧｲﾙが殴り掛かってくる｡ ｢ｳﾙﾙさん!!｣
ｷﾗが駆け寄ろうとするが､ﾍﾞﾓﾙﾄに道を塞がれる｡
｢くっ…ﾃﾞｨｺﾞｳ･ﾚﾄﾞﾙｸ!!(兄さん…早く起きてよ…皆…)｣
ｷﾗは心の中でﾊﾙﾄ達が早く起きることを願っていた｡
｢てめえも､俺の前でﾁｮﾛﾁｮﾛうぜえんだよー!!どきやがれ!!｣
｢ぐぁぁあ!!｣
ﾍﾞﾓﾙﾄの爪がｳﾙﾙに降りてきた､ｳﾙﾙは倒れても立ち上がろうとする｡ ｢ぐ…まだ…まだ､どかないねえ…ｱｲﾂがやっと大切なものに気付くようになったんだ､あのﾊﾟﾃｨが…｣｢大丈夫ですか!?ｳﾙﾙさん!!｣
ｷﾗが駆け寄る｡
｢大丈夫だ…(悪いことをしようが俺が注意しようと…そんなｱｲﾂが初めて自分の罪を感じた､初めて自分が悪いことをしていると痛感した､でもよかったじゃねえか､ﾊﾟﾃｨ…お前は今ドン底に辛いだろうが…その大切なことを気付かせてくれたのが､ｶﾞｯｼｭだ…お前が必死に追い掛けてた子が､お前に一番大切なことを教えてくれたんだぜ…)｣