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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「で、なんの話やっけ?」



「昌孝と明後日会うって話やろ?」



「その話ですね。」



「明後日やったら大丈夫やと思うわ、多分。」



「思い出したわ。その『多分』で俺がからんだんや。」



「ほんまに今思い出したんやな。」



俺は苦笑する。そして、タバコを出すと火を点ける。マサもフミも思い出したかのようにタバコだし、火を点けた。



「なんか、アホな光景やな。」



「タバコも吸わず話し込んでるんやからな。」



「話戻すけど、明後日夜なら大丈夫やと思うわ。」



「ほな、明後日の夜にしましょう。あいつ、兄貴に会える言うたら、喜びまっせ。」



「勘違いさせるような事言いなや。」



「ソウて、ある意味、大物やと思うで。ソウとおらんかったら、絶対マサとなんか知り合わんしな。」



「俺も、なんでマサが俺になつくんか、意味不明やわ。」



「兄貴には有無を言わさん雰囲気があるんですわ。近寄りがたいけど、懐に入ると優しい言うか。」

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