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「なるほどな。やから、ソウには『メリット』ないんやな。」



「兄貴とフミさんの会話、さっぱりわかりませんわ。」



「やから、相手にある一定以上好意があると、ソウの場合、付き合い出して、情が沸いてまうん。」



「性格的に割り切れないって事ですか？」



「早い話がそうやな。逃げる時も聞くも涙みたいな別れ方しそうやしな。」



「いや、ほんまに嫌やったら、無視してまうわ。でも、俺には価値ないし、他に時間使いたいわ。それだけの話や。」



「多分、ソウの事やから、付き合い長くなると、俺の言うた通りになんで。」



「かもな。それについては近からず遠からずやと思うわ。」



「そう言えば、バンドの話してたんちゃいます？」



「話がずれてすっかり忘れてたけど、そうやったな。フミが話逸らすからや。」



「俺のせいかい。まあ、全く責任がないとは言わんけど、3人とも話し込んでたやん。」




「やな。俺も、フミも、マサも、皆、同罪やな。」