
ブルースカイ
第10章 恵(中)
今よりまだ純粋だった。まだ人間を美化していた。
俺の周りの連中同士がそうであったように、理解しあい、現状に満足できれば、争いは減ると思っていた。
人間に渦巻く欲や、妬み。
争いをしながらも、自分の知っている人間に、俺の知らない部分がある事を考えた事もなかった。
裏表や、建前、悪意、欲、人間はそういったものを少なからず持っている。
それを知った上で、信じてもいいと思える人間は少ない。警戒心が先に走り、寄せ付ける人間は限られる。
打算や、建前を取り払った顔を見せれる人間はほんの一部。更に相手も俺もお互い全て知っている訳ではなく、だからこそ、裏切られても自分が未熟だからだ、そう思える。
疑いは疑いを生み、疑心暗鬼は留まる事を知らない。信じられる人間は少ない。だからこそ、自分が信じた人間くらいはとことん信じたい。今ではそう思う。
俺の周りの連中同士がそうであったように、理解しあい、現状に満足できれば、争いは減ると思っていた。
人間に渦巻く欲や、妬み。
争いをしながらも、自分の知っている人間に、俺の知らない部分がある事を考えた事もなかった。
裏表や、建前、悪意、欲、人間はそういったものを少なからず持っている。
それを知った上で、信じてもいいと思える人間は少ない。警戒心が先に走り、寄せ付ける人間は限られる。
打算や、建前を取り払った顔を見せれる人間はほんの一部。更に相手も俺もお互い全て知っている訳ではなく、だからこそ、裏切られても自分が未熟だからだ、そう思える。
疑いは疑いを生み、疑心暗鬼は留まる事を知らない。信じられる人間は少ない。だからこそ、自分が信じた人間くらいはとことん信じたい。今ではそう思う。
