テキストサイズ

ブルースカイ

第10章 恵(中)

恵は携帯をいじっていた。



「転送とかはしなや、あんま見られたないし。」



「あっ、ごめん。フミヤ君に送ってもた。」



よりによってフミかい!



「よりによって、一番嫌な奴に送るんやな。」



「なんか一番罪がない気がしたんけどな。」



「てか、一番ネタにしてくるん、あいつやし。」



フミやったら、他まで転送しよるかもやわ。そうなったら休み入るまでうるさいな。写真撮らせたんは、ちょっとうかつやったかもやわ。でも、ネタとしてのパンチが弱いからな、どうやろ。



「まあ、ええやん。ネタができてよかったやん。」



「アホ、中途半端やから、処理しにくいん。これ、フミ達がどんなネタに仕立ててくるんか、想定できんわ。」



「スルーもあるかもやで。」



「最初はスルーするふりって事も有り得るわ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ