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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「えっ、ちょい待ち。罰ゲームの約束はしてないやんな?」



「そんなん基本やん。諦めや。」



「ほな、しゃーないな。なんや?」



「1回やってみたかったんやけど、ファンデーション塗らせてや。」



「ハァ?なんて?」



「ファンデーションや。じっとしとき。」



結局ファンデーションを塗られる。次は勝たな、俺は次も化粧ネタが来るのがわかり、焦りから過剰に熱くなる。あかん、女装だけは避けな。



だが、冷静さを欠いて、熱くなりすぎている俺は呆気なく負けた。



「次はなんや?さっさとやって次行こ。」



マスカラとアイシャドーを塗られる。



次こそ勝って、化粧取らな。深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。



だが、またしても負ける。あかん、顔が気になって勝負できる状態やないな。

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