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ブルースカイ

第10章 恵(中)

翌朝、俺が起きた時、まだフミは寝ていた。



そういえば、昨日、荒れてたわな。聞きそびれたけど、フミ、何があったんやろ?



昨日は休みやったけど、今日からまたバイトやし、しんどいわ。



俺は着替えると、いつものように部屋を出て、1時間ほど散歩する。朝方はまだええけど、夏やから、暑いわ。



夏の7時はもう明るい。季節季節によって、気候だけではなく、街の風景も変化していた。夏は早く明るくなる分、人々の営みが目につき、同じ街でも、俺には気忙しく感じた。だが、この時期に1時間歩くと、結構汗をかく。部屋に帰るとシャワーを浴びる。



シャワーを終えると、フミが起きていた。



「おはよう。気分はどうや?」



「あかん、頭痛い。多分、3日酔いや。」



「あんな自棄な飲み方珍しいけど、何があったん?」



「律子、送った時、彼女と鉢合わせて、浮気疑われたから、憂さ晴らしや。」

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