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ブルースカイ

第10章 恵(中)

マサは俺の顔を見て苦笑する。俺は苦笑して首をかしげる。



カゴの中身を精算すると、3人で部屋に向かう。



部屋に入り、座ると壁になだれかかり、焦点が合っていないフミ。



やっぱフミは水でええな。



「マサ、大変やったな。」



「ほんまですわ。8時でお開きになって、居酒屋で今までですやろ。フミさん、まだ帰らん言わはるし、兄貴は反応なしやし、往生しましたわ。」



「なに2人で話してん。俺も仲間に入れてや。」



「まあ、フミ、飲み。」



俺は中身水の焼酎をつぎ、フミに渡す。フミはチビチビ飲み出した。



「ロックはきついわ。」



アホ、中身は水やって。言うと面倒だから言わない。



「多分、なんかあったな。フミ、ちょい荒れてるわ。」



「そうなんすか?ようわからはりますね。」

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