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ブルースカイ

第10章 恵(中)

電話が鳴る。





あかん、いつの間にか寝てたらしい。





「もしもし。」





寝ぼけ頭のまま、相手も確認せずに電話に出る。





「聡?久しぶりやな。元気?」





「んっ?誰や?」





「声かすれてるわ。寝起き?」





「うん。」





「寝てるとこ、ごめんな。」





俺は起き上がって、洗面所に向かう。





「いや、ええわ。ちょうど用事あったし、起きたい時間やったわ。」





「ほな、よかったわ。」





「ちょい待ってな。」





洗面所につき、携帯を置くと、顔を洗う。





「待たせてごめんな。もうええで。」





「何してたん?」





「顔洗ってたん。自分、麻理やな?」





「アハハ、やっとわかってくれたんや。」





「ごめん、寝起きは頭働かんねん。で、どないしたん?」

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