テキストサイズ

ブルースカイ

第8章 恵(上)

「天の邪鬼やな、ソウは。」





そう言いながらも、フミは楽しそうだった。





「天の邪鬼ちゃうねん。気分屋やから、その時の気分次第やねんて。」





つまらん話で、2人で笑い合う。なんでこいつとおると、こんな楽しいんやろ。





「今はフミと遊び回ってる方が楽しいねん。やから、どうなるかわからんわ。」





「それはそれ。デートやって、毎日やないやろ。俺らの関係は変わらんわけやから、早く相手見付や。」





俺は苦笑した。こいつ、あくまで俺に恋人作らそうとしとる。かなわんわ。





それに今日のフミは妙に強引や。ファミレスも、近いとこやなくて、一個先。それはゆうちゃんと待ち合わせあったからにしても、恵ちゃんの件でも、俺に断りなく電話かけたし。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ