
contract
第3章 case2 【貴方ガ欲シイ】 1
それ以上反応せず、そのまま成り行きに任せていると、ゆっくりと唇が離れた。
気持ち良く揺蕩っていた気持ちが、途切れる。
「・・・な」
と口にしたものの、それ以上は逆に口を噤んだ。・・・言ってはいけない気がして。
・・・名残惜しい、なんてオカシイ。
唇が離れると気配も解らなくなる。手を伸ばしてみるけど、何も掴めない。
暗い視界の中、暫く空を彷徨わせていた手をベッドにぽとりと落とす。それを合図にゆっくりと襲う睡魔。そうまだ夜だから寝るのは当たり前。
目を開いていても閉じていても解らず真っ暗。睡魔に誘われて目を閉じる。暗い中で知らず知らずのうちに神経を使っていたのか、疲れがどっと襲い、
ゆっくりと意識を落としていく。
微かな寝息をBGMに動く見えない人影。
口元には、微かに笑み。
勿論、私に解る筈は無かった。
気持ち良く揺蕩っていた気持ちが、途切れる。
「・・・な」
と口にしたものの、それ以上は逆に口を噤んだ。・・・言ってはいけない気がして。
・・・名残惜しい、なんてオカシイ。
唇が離れると気配も解らなくなる。手を伸ばしてみるけど、何も掴めない。
暗い視界の中、暫く空を彷徨わせていた手をベッドにぽとりと落とす。それを合図にゆっくりと襲う睡魔。そうまだ夜だから寝るのは当たり前。
目を開いていても閉じていても解らず真っ暗。睡魔に誘われて目を閉じる。暗い中で知らず知らずのうちに神経を使っていたのか、疲れがどっと襲い、
ゆっくりと意識を落としていく。
微かな寝息をBGMに動く見えない人影。
口元には、微かに笑み。
勿論、私に解る筈は無かった。
