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第16章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 1

均さんがいなくなると、屋敷は何時もの平穏を取り戻したかのように感じる。

ただ、一つ違うのは、時々あの幼女のいる部屋を見に行くぐらい。幸い、今のところ、何もない。

本当に、生きているのか死んでいるのか・・・解らない。もしかしたら、均さんすら、解ってない、とか?

見に行く役目を不肖ながら仰せつかったのは、私だけだったらしい。ピンポイントで私に頼んだ理由はただ一つ。

斎は基本、あれこれ忙しい、らしい。忙しいというより、企んでる?って感じだけど。

的場君や永依さんは仕えている身分から、斎の手伝いをあれこれしている。

普通に佐倉家に仕えている人たちは、各々仕事があって忙しい。

となると消去法で、

『アイツ暇だろ』

と言うものだったというから、余計ムカつく。

次に会ったら、何か仕返しがしたい。といっても、いつ帰ってくるのか斎に聞いたら。

「知らない、というか均に興味ないよな?」

なんて、余計な事を言う始末。

後、均さんがいた頃、なりを潜めていた斎の『何時、学校辞める?』の問いも、それに伴うエロエロ行為も、居なくなると同時に復活。

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