
contract
第3章 case2 【貴方ガ欲シイ】 1
「血縁?俺に血縁者などいる筈がない。それはヒトの考え方だな」
斎は手短なソファに座り、話を続ける。私は立ちっぱなしで・・・何故か動けなくて聞いてる。
「そしてアレは、佐倉紗香(さくらさやか)。理事長の一人娘。俺のservant。契約はあの娘から自ら願って行ったよ」
高飛車なお嬢様が、人外の・・・召使。
「だから、あの扉」
といって、いつも出入りするドアと反対側にも斎が指す方向には、確かにドアがある。開かずの扉だと勝手に思っていた。
斎も使っているところを見たことが無かったから。
「あれを通れば、屋敷の廊下に出る。こちら側だけ鍵をかける事が出来るから、絢乃が出入りする制限はしていない」
ニヤリと笑う斎。
「絢乃が知らない事も、見れる・・・かも知れない、な?」
斎は手短なソファに座り、話を続ける。私は立ちっぱなしで・・・何故か動けなくて聞いてる。
「そしてアレは、佐倉紗香(さくらさやか)。理事長の一人娘。俺のservant。契約はあの娘から自ら願って行ったよ」
高飛車なお嬢様が、人外の・・・召使。
「だから、あの扉」
といって、いつも出入りするドアと反対側にも斎が指す方向には、確かにドアがある。開かずの扉だと勝手に思っていた。
斎も使っているところを見たことが無かったから。
「あれを通れば、屋敷の廊下に出る。こちら側だけ鍵をかける事が出来るから、絢乃が出入りする制限はしていない」
ニヤリと笑う斎。
「絢乃が知らない事も、見れる・・・かも知れない、な?」
