
やっぱり君が好き
第5章 気持ち
先輩は私を屋上まで連れていった。
「それで、話って…?」
「みおちゃんは奏くんと付き合ってるの?」
「え…付き合ってはないですけど…。」
「けど…?なんなの?好きとか?」
「私は好きかも…しれないです…。多分。」
「かもしれない?…そんな中途半端だったら諦めて。みおちゃんより奏くんの事を本気で好きな人だっているの!これ以上幼なじみだからって近づかないで」
先輩はそれだけ言うと足早に去って行った。
先輩の言ってる事は正しかった。
たしかに私は中途半端。
まだこの気持ちが好きかはわからない。
時計を見るともうすぐ一時間目が始まろうとしてた。
「たまには…いいかな。」
私は授業をサボる事にした。
