
恋のかたち
第5章 新生活
車のドアを開け、優愛が乗り込んだのを確認して、ドアを閉めた
車は発進して、夏のまだ、暗くなりきらない街中へと入っていく
過ぎていく街灯に時々照らし出される秋豊の横顔を何となく眺めていた
信号待ちで停まった車
真横を向いた秋豊と、優愛の視線がぶつかる
「あんまり見てんじゃねぇよ」
外からの光のせいか、少し顔が赤いように見えた秋豊に、不意に鼻を摘まれた
ふんっと鼻を鳴らして、また前を向き直った秋豊に、何となく気恥ずかしくなった優愛も、大人しく、窓の外へ視線を移した
昨日走った道が目に入り、思い出したのは、初めて名前を知れた、彼女を連れたあの男。
何故かあの後酔っ払いから助けてくれた。けど、御礼も言わずに駆け出した
失恋のショックは、大きかったが、それが気にならない程の出来事があって優愛自身気持ちの整理ができていない。
そんな中で秋豊の横暴さの中に偶(たま)に表れる、優しさに惹かれつつある自分に戸惑っている
車は発進して、夏のまだ、暗くなりきらない街中へと入っていく
過ぎていく街灯に時々照らし出される秋豊の横顔を何となく眺めていた
信号待ちで停まった車
真横を向いた秋豊と、優愛の視線がぶつかる
「あんまり見てんじゃねぇよ」
外からの光のせいか、少し顔が赤いように見えた秋豊に、不意に鼻を摘まれた
ふんっと鼻を鳴らして、また前を向き直った秋豊に、何となく気恥ずかしくなった優愛も、大人しく、窓の外へ視線を移した
昨日走った道が目に入り、思い出したのは、初めて名前を知れた、彼女を連れたあの男。
何故かあの後酔っ払いから助けてくれた。けど、御礼も言わずに駆け出した
失恋のショックは、大きかったが、それが気にならない程の出来事があって優愛自身気持ちの整理ができていない。
そんな中で秋豊の横暴さの中に偶(たま)に表れる、優しさに惹かれつつある自分に戸惑っている
