
それでも恋するドM娘
第13章 新しい季節は。
「中途半端な優しさは何よりも残酷なものなんだよ」
相談できた立場ではないと思いながらも、こんな内容を他に話せる相手もいない千紗は富士見に相談していた。
「姫野くんのことを思うならそっとしておいてあげるのが一番だよ。
彼に優しくしてあげても結局はまた彼を傷つけるだけなんだから。ましてや同情で付き合うなんて最低の行為だよ。
男って意外とプライドで生きてるもんなんだから」
相談にのってもらう代わりに富士見が要求したのは絵のモデルであった。
富士見は相変わらず鋭い眼光で千紗のデッサンを進める。
もちろん今日のモデルはちゃんと服を着て椅子に座るだけのものであったが。
それでも富士見の鋭い目で見つめられながらモデルになっていると、言いようのない興奮がこみ上げてきた。
相談できた立場ではないと思いながらも、こんな内容を他に話せる相手もいない千紗は富士見に相談していた。
「姫野くんのことを思うならそっとしておいてあげるのが一番だよ。
彼に優しくしてあげても結局はまた彼を傷つけるだけなんだから。ましてや同情で付き合うなんて最低の行為だよ。
男って意外とプライドで生きてるもんなんだから」
相談にのってもらう代わりに富士見が要求したのは絵のモデルであった。
富士見は相変わらず鋭い眼光で千紗のデッサンを進める。
もちろん今日のモデルはちゃんと服を着て椅子に座るだけのものであったが。
それでも富士見の鋭い目で見つめられながらモデルになっていると、言いようのない興奮がこみ上げてきた。
