
それでも恋するドM娘
第9章 対峙
「なんでって……佐倉さんは見ちゃったんだろう、昔の写真を。寺居がいるときに見れるはずないからいないときに見たに違いない。
あいつがいないときに見れるってことは佐倉さんは寺居なしで入れるってこと。だったら鍵を持ってるっていう結論だよ」
「なんだか凄い……朝霧君の想像力……」
「想像力じゃなくて推察力だよ。というかたいして凄くないだろ、これくらい……
さあ鍵を貸して」
朝霧が千紗に鍵を渡すように手を差し出した瞬間。
がちゃっ……
それを使うまでもなく、寺居の家の扉が開いた。
「入れよ……」
寺居が憔悴した表情で扉を開けて立っていた。
あいつがいないときに見れるってことは佐倉さんは寺居なしで入れるってこと。だったら鍵を持ってるっていう結論だよ」
「なんだか凄い……朝霧君の想像力……」
「想像力じゃなくて推察力だよ。というかたいして凄くないだろ、これくらい……
さあ鍵を貸して」
朝霧が千紗に鍵を渡すように手を差し出した瞬間。
がちゃっ……
それを使うまでもなく、寺居の家の扉が開いた。
「入れよ……」
寺居が憔悴した表情で扉を開けて立っていた。
