君がくれたぬくもり
第43章 汚れ
――――――……
あれから一週間経った。
相変わらず陽菜とは連絡が取れないまま、
ベッドの上で抜け殻のような毎日を送る。
心配した怜香が部屋に入ってきた。
「岳兄、仕事は?
今日も休むの?」
「………。」
「陽菜のことは捜索届けも出したし…大丈夫だよ。」
「…………。」
「…仕事の人に連絡入れとくね。」
怜香はそれだけ言うと部屋を出て行った。
もう…
何もやる気が起きねぇ…
今、
誰と
どこで
何してる?
飯、ちゃんと食ってんのか?
泣いてないか?
寝てるか?
陽菜は身体が弱いから、生活リズムが狂うと体調を崩す。
「会いてぇよ………」
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