君がくれたぬくもり
第18章 元カノの存在
―――ガチャ
ドアを開けると、陽菜は目を丸くした。
そこにいたのがびっくりするくらいの美女だったから。
透き通るような綺麗な肌にぱっちりな目、
腰まである真っ直ぐで綺麗なブラウンのストレートヘア。
そして何より、
そのモデルのようなスタイルの良さに女の陽菜でも思わず見とれてしまった。
「松永岳の家はここかしら?」
美女はにこりと陽菜に問い掛けた。
「…岳ですか?」
「えぇ。」
岳の知り合い?
仕事かなんかの人かな?
「今仕事でいないんです。」
「そう…困ったわね…。」
美女はチラチラと携帯を確認する。
よくわからないけど困っているみたいだ。
「よかったら中で待ちますか?もうすぐ帰ってくるんで!」
「え、いいの?」
「はい。」
「じゃあお言葉に甘えて…」
彼女はフフッと上品に笑った。
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